PowerPointで文字追従し、太さ調整できるマーカーを作る方法をご紹介します。
パワポの「蛍光ペン」ツールは、文字全体をハイライトするのみで微調整ができません。今回作るマーカーは文字の下部に入れたり、二重下線にすることができます。
文字にマーカーを入れる
準備
マーカーを入れたいテキストを用意します。
テキストボックスの書式は次のように設定にします。
- 「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」にチェックを入れる
- 余白は全て「0cm」
- 「図形内でテキストを折り返す」のチェックをはずす
- 今回入れるマーカーは1行のみに対応しており、1行全ての文字にマーカーが入ります。2行入れたい場合や部分的に入れたい場合は、テキストボックスを分ける必要があります。
テキストボックスを選択し、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「塗りつぶしと線」→「塗りつぶし」で「塗りつぶし(単色)」を選択し、マーカーの色を設定します。
文字全体にマーカーが入りました。
文字の下部に入れる
事前処理として、マーカーの太さ調整をする手順でマーカーの色が変わらないようにする設定をします。
「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「効果」→「3-D書式」の「質感」をクリックします。
ギャラリーから「標準:つや消し」を選択します。
続いて「3-D書式」の「光源」をクリックします。
ギャラリーから「その他:フラット」を選択して設定は完了です。
続いてマーカーの太さ調整をします。
「3-D回転」の「テキストを立体表示しない」にチェックを入れ、「Y方向に回転」の値でマーカーの太さを調整します。作例は「75°」に設定しています。
マーカーが細くなりました。
続いてマーカーの位置を下げます。
「3-D回転」の「背面からの距離」の値でマーカーの位置を調整します。作例は「20pt」に設定しています。
マーカーの位置が下がりました。
マーカーのバリエーション
手書き風
マーカーの線に「スケッチ」の「フリーハンド」を設定すると手書き風になります。
- 「スケッチ」の「フリーハンド」を設定していると「3-D回転」の「背面からの距離」が調整できなくなるので、再調整したいときは「フリーハンド」を「なし」に切り替えてから行いましょう。
一重下線
「3-D回転」の「Y方向に回転」と「背面からの距離」を調整すると一重下線が作れます。
二重下線
マーカーの色が変わらないようにする設定まで進めたテキストを用意します。
テキストボックスを選択し、「図形の書式」タブ →「図形の編集」→「図形の変更」にマウスオーバーします。
ギャラリーから「数式図形」の「次の値と等しい」を選択します。
マーカーが2本になりました。
続いて下線になるように設定します。
作例の二重下線は、「3-D回転」を「Y方向に回転:80°」「背面からの距離:32pt」に設定後、左の調整ハンドルで「線の太さ」、右の調整ハンドルで「線と線の間隔」を調整しています。
マーカーの角度を調整する
マーカーの角度は「3-D回転」の「X方向に回転」で調整します。作例は「359°」に設定しています。
マーカーが右上がりになりました。
- 今回作成したマーカーは、いずれも文字の増減に合わせてマーカーが追従します。