PowerPointで水滴(しずく・雨粒)を図形を組み合わせて簡単に作る方法をご紹介します。
水滴は図形の「涙形」でも作れますが、違和感がある形になってしまいます。
今回は、涙形で作るよりも、ふっくらとしたかわいい水滴を作ります。
図形の涙型で水滴を作成する
まずは、図形の「涙形」で水滴を作って違和感を確かめましょう。
「ホーム」タブ →「図形描画」グループ →「図形ツール」→「基本図形」の「涙形」を選択します。
涙形を「色:薄い青(RGB:0,176,240)」で描きます。
図形を選択し、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「サイズとプロパティ」→「サイズ」を「高さ:6cm」「幅:6cm」「回転:-45°」に設定します。
図形を「-45°」回転させた状態で、上にある調整ハンドルを真上にドラッグしながら移動させます。
水滴型になるように調整して完成です。水滴はできましたが、曲線に違和感を感じます。
そして、現状ではプレースホルダーが傾いている為、高さや幅を変更すると形が歪んでしまいます。
図形を組み合わせて水滴を作成する
図形を組み合わせて水滴を作成しましょう。組み合わせる図形は「涙形」と「ハート」です。
涙形でパーツを作成する
涙形を「色:薄い青(RGB:0,176,240)」で描き、「-45°」回転させます。
続いて、プレースホルダーが傾いているのでリセットします。
涙形の中に収まるように涙形と同じ色で四角形を描きます。
図形を「Shift」キーを押しながら四角形、涙形の順にクリックして選択し、「描画ツールの書式」タブ →「図形の挿入」グループ →「図形の結合」→「接合」を選択して結合します。
プレースホルダーがリセットされて水平状態になりました。
サイズを「高さ:12.6cm」「幅:10cm」にリサイズして完了です。
ハートでパーツを作成する
「ホーム」タブ →「図形描画」グループ →「図形ツール」→「基本図形」の「ハート」を選択します。
ハートを「高さ:10cm」「幅:10cm」で描きます。色は分かりやすくピンクにしていますが、涙形と同じ色で構いません。
ハートを上下反転させて完了です。
パーツを結合する
作成した「涙形」と「ハート」の図形を結合して水滴を作ります。
ハートの背面に涙形を重ね合わせ、「上中央揃え」で整列させます。
図形を「Shift」キーを押しながら涙形、ハートの順にクリックして選択し、「描画ツールの書式」タブ →「図形の挿入」グループ →「図形の結合」→「接合」を選択して結合します。
ふっくらとしたかわいい水滴が完成しました。
水滴パターンを作成する
パターンにする図形を作成する
水滴を「高さ:3.6cm」「幅:2.8cm」にリサイズします。その背面に正方形を「高さ:5cm」「幅:5cm」で描き、2つの図形を「上下左右中央揃え」で整列させます。正方形の色は何色でも構いません。
整列させた2つの図形を複製させ、元の正方形の右下の頂点と複製した正方形の左上の頂点をスマートガイドで吸着させて重ね合わせます。
スマートガイドの使い方は、次のチュートリアルをご参考にしていただければ幸いです。

水滴の背面に配置した2つの正方形を選択し、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「塗りつぶしと線」→「塗りつぶし」の「透明度」を「100%」に設定します。
以上で、パターンにする図形の完成です。
パターンで塗りつぶす
作成したパターンで図形を塗りつぶします。
パターンで塗りつぶす正方形を「高さ:15cm」「幅:15cm」で描きます。
パターンにする図形を「Ctrl + C」キーでコピーした状態で正方形を選択し、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「塗りつぶしと線」→「塗りつぶし」を次のように設定します。
- 塗りつぶし:塗りつぶし(図またはテクスチャ)
- 図の挿入元:クリップボードをクリック(コピーした図形を挿入します)
- 図をテクスチャとして並べるにチェック(図形をタイル状に並べます)
- 幅の調整:48%(横方向のサイズ調整)
- 高さの調整:48%(縦方向のサイズ調整)
- 配置:中央(パターンの位置調整)
水滴パターンができました。
水滴を白抜きにする
水滴パターンの正方形を選択し、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「図」→「図の修整」の「明るさ」を「100%」に設定します。
すると、水滴が白色になります。同じサイズの正方形を背景に重ねて完成です。逆に「明るさ」を「-100%」にすると白色から反転して黒色になります。
水滴パターンの透明度の調整でコントラストを変化させることができます。
- パターンと背景を分けて作成することで、色変更しやすい「使い回しが効く」データにしています。