PowerPointで渦巻き(螺旋)模様を作り、ラーメンの具「ナルト」のイラストを描く方法をご紹介します。
Illustratorでは「スパイラルツール」で渦巻き模様を作れますが、PowerPointでは「グラフ」の機能で作ることができます。
渦巻きをグラフで描く
グラフを挿入する
「挿入」タブ →「図」グループ →「グラフ」をクリックします。
「グラフの挿入」ダイアログが開くので、「散布図」→「散布図(平滑線)」を選択して「OK」をクリックします。
グラフが挿入され、同時にExcelの作業ウィンドウも開きます。PowerPointとExcelが連動しており、Excelの数値を変更するとグラフの曲線も変動します。
今回は、グラフの曲線が渦巻きになるように数値を入力し、最終的にグラフから図形を取り出して利用します。
渦巻きになるように値を入力する
開いたExcelの作業ウィンドウはスペースが小さいので、スペースを大きくして作業しましょう。
「Xの値」の左の列に2列追加し、セル【A1】を「番号」、セル【B1】を「角度」とします。
続いて、上図を参照しながら、それぞれのセルに次の値と関数を入力します。
- 番号…「A2:10」「A3:11」
- 角度…「B2:150」「B3:165」
- Xの値…「C2:=$A2*COS($B2/180*PI())」
- Yの値…「D2:=$A2*SIN($B2/-180*PI())」
入力ができたら、オートフィルを使って次のように自動入力します。
- 番号…「A2」から「A43」まで連番で入力し、「A43:51」にする。
- 角度…「B2」から「B43」まで値を15ずつ増やし、「B43:765」にする。
- Xの値…「C2」から「C43」まで全て「=$A2*COS($B2/180*PI())」を入力する。
- Yの値…「D2」から「D43」まで全て「=$A2*SIN($B2/-180*PI())」を入力する。
上記の値と関数を全て入力すると下図のようになります。
上図のように入力ができたらグラフを確認しましょう。
グラフの線がグルグル渦巻き状になっていれば成功です。
渦巻きをグラフから取り出す
渦巻きができたのでグラフから取り出しましょう。
グラフをコピーした状態で、「ホーム」タブ →「クリップボード」グループ →「貼り付け」→「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
「形式を選択して貼り付け」ダイアログが開くので、「図(拡張メタファイル)」を選択して「OK」をクリックします。
拡張メタファイル形式でグラフが張り付きました。グラフの編集はできない状態です。
続いてグラフを選択し、「Ctrl + Shift + G」キーでグループ化の解除をします。
すると、「これはインポートされた図で、グループではありません。Microsoft Office 描画オブジェクトに変換しますか?」とメッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。
変換後、更に「Ctrl + Shift + G」キーでグループ化の解除をします。
グラフがバラバラになったので、渦巻きを取り出しましょう。
手動では描けない渦巻きが完成しました。
ナルトを作成する
ナルトの渦巻きを作成する
作成した渦巻きを「高さ:4cm」「幅:4.5cm」にリサイズし、「線幅:10pt」「色:ローズ(RGB:255,102,153)」に設定します。
ナルトの渦巻きができました。
ナルトの輪郭を作成する
「ホーム」タブ →「図形描画」グループ →「図形ツール」→「星とリボン」→「星:12pt」を選択します。
「星:12pt」を「高さ:8cm」「幅:8cm」「線幅:10pt」で描きます。色は「塗り:白色」「線色:グレー(RGB:166,166,166)」に設定します。
上中央の調整ハンドルを上に移動し、お好みでギザギザの深さを調整します。
ギザギザの輪郭のままでもOKですが、上図のようになみなみした輪郭にするとかわいいナルトになります。
それでは、次のチュートリアルを参考にして、なみなみした輪郭にしてみましょう!

完成
渦巻きと輪郭を重ねて中央揃えで配置します。
かわいいナルトの完成です。