PowerPointで装飾に使える「なみなみ円(波丸)フレーム」「クッキー型(ビスケット型)フレーム」「バクダン吹き出し」を作る方法をご紹介します。
かわいい装飾フレームを「図形」「頂点の編集」「SmartArt」を利用して作りましょう。
なみなみ円フレーム
なみなみ円フレームは、図形の「星」を変形して描きます。
「ホーム」タブ →「図形描画」グループ →「図形ツール」→「星とリボン」→「星:12pt」を選択します。
「星:12pt」を「高さ:10cm」「幅:10cm」で描きましょう。

ギザギザ円は簡単に描けます。
上中央の調整ハンドルを上に移動し、ギザギザの深さを調整します。この後、ギザギザの頂点が丸くなるイメージでお好みで調整してください。
ギザギザの深さが決まったら、図形を右クリックしてメニューを開き、「頂点の編集」を選択します。「頂点の編集」を実行すると、ギザギザの深さ調整はできなくなります。
頂点が編集できるようになりました。この状態からギザギザの頂点を丸くして、なみなみ円に変形していきます。
図形の上中央の山の頂点にマウスオーバーさせ、カーソルの種類が変わる位置で右クリックしてメニューを開きます。
右クリックメニューから「頂点を中心にスムージングする」を選択します。「頂点で線分を伸ばす」でも同じ効果が得られます。
すると、頂点が丸くなりました。
この手順をギザギザの山の頂点にクルッと一周実行していきます。谷の頂点には実行しなくて大丈夫です。
最後の山だけは「頂点を中心にスムージングする」を実行すると形が崩れてしまうので、別の手順で丸くします。
丸くしたい山の線分にマウスオーバーさせ、カーソルの種類が変わる位置で右クリックしてメニューを開きます。
右クリックメニューから「線分を曲げる」を選択します。
すると、線分が滑らかになります。
山のもう片方の線分にも「線分を曲げる」を実行します。
なみなみ円フレームの完成です。
その他の星ファミリーもなみなみ円にしてみました。「星:12pt」と「星:16pt」が、波の数が多くも少なくもなく使いやすそうです。
「星:36pt」は、曲がってくれない線分があり、なみなみ円にできませんでした。
上記の頂点をなみなみにしていく処理は手作業だと大変ですが、マクロを使えば一瞬で行えます。
詳細は、次のチュートリアルをご参考にしていただければ幸いです。

クッキー型フレーム
クッキー型フレームは「SmartArt」を利用して作ります。
「挿入」タブ →「図」グループ →「SmartArt」をクリックします。
「SmartArtグラフィックの選択」ダイアログが開くので、「循環」→「基本の循環」を選択して「OK」をクリックします。
SmartArtがスライドに挿入されます。
SmartArtを選択し、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「サイズとプロパティ」→「サイズ」→「高さ:10cm」に設定します。
SmartArtを選択し、「SmartArtツールのデザイン」タブ →「グラフィックの作成」グループの「図形の追加」を11回クリックして円を追加します。
円が合計16個並びました。
「Shift」キーを押しながら円を全てクリックして選択します。
続いて、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「サイズとプロパティ」→「サイズ」→「高さ:2.5cm」「幅:2.5cm」に設定します。
円が拡大され、ポンデリングのような形状になりました。
円を「高さ:8cm」「幅:8cm」で描き、SmartArtと上下中央揃えで配置します。
グループ化された図形が含まれると「図形の結合」が行えないので、SmartArtを選択してグループ化を2回解除します。
「Ctrl + A」キーで全ての図形を選択し、「描画ツールの書式」タブ →「図形の挿入」グループ →「図形の結合」→「接合」を選択して結合します。
クッキー型フレームの完成です。
バクダン吹き出し
バクダン吹き出しも「SmartArt」を利用して作ります。
バクダン吹き出しを作る
「挿入」タブ →「図」グループ →「SmartArt」をクリックします。
「SmartArtグラフィックの選択」ダイアログが開くので、「循環」→「基本の循環」を選択して「OK」をクリックします。
SmartArtがスライドに挿入されます。
SmartArtを選択し、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「サイズとプロパティ」→「サイズ」→「高さ:10cm」に設定します。
SmartArtを選択し、「SmartArtツールのデザイン」タブ →「グラフィックの作成」グループの「図形の追加」を11回クリックして円を追加します。
円が合計16個になりました。
続いて、「Shift」キーを押しながら矢印を全てクリックして選択します。
「SmartArtツールの書式」タブ →「図形」グループの「図形の変更」をクリックし、「基本図形」の「楕円」を選択します。
図形が矢印から楕円に変わりました。
続いて、「図形の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「サイズとプロパティ」→「サイズ」→「高さ:2.7cm」「幅:1.9cm」に設定します。
楕円を拡大すると、中央にバクダン吹き出しのシルエットが現れます。このシルエット部分を図形にして抜き出します。
円を「高さ:8cm」「幅:8cm」で描き、SmartArtと上下中央揃えで配置します。
SmartArtを選択してグループ化を2回解除します。
図形を全選択し、「描画ツールの書式」タブ →「図形の挿入」グループ →「図形の結合」→「切り出し」を選択して結合します。
図形が分割されてシルエットだった部分が図形になりました。説明の為、色変更しています。
中央の図形を抜き出してバクダン吹き出しの完成です。
バクダン吹き出しを漫画風にする
バクダン吹き出しの線幅に強弱をつけて漫画風にする方法です。
塗りを白色にしたバクダン吹き出しを用意します。
効果の「影」を次のように設定し、線幅に見立てます。
- 標準スタイル:オフセット中央
- 色:黒
- 透明度:0%
- サイズ:105%程度以上
- ぼかし:0pt
- 角度:0°
- 距離:0pt
影でつけた線は、通常の線設定では表現できない強弱のある線幅になるので、漫画のような吹き出しにすることができます。
かわいい版ずれフレームにする
フレームの塗りと線を版ずれさせると、もっとかわいく装飾することができます。
詳細は、次のチュートリアルをご参考にしていただければ幸いです。
