PowerPointでグランジ加工用のテクスチャを作り、かすれた文字や図形を作る方法をご紹介します。
一見作成が難しそうなグランジテクスチャですが、PowerPointに標準で用意されている素材で簡単に作ることができます。
グランジ加工用テクスチャを作る
大理石からグランジを作る
正方形を「高さ:10cm」「幅:10cm」で描き、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「塗りつぶしと線」→「塗りつぶし」→「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」を設定します。
続いて、「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」の「テクスチャ」から「大理石(緑)」を選択し、「図をテクスチャとして並べる」にチェックを入れます。
こちらの大理石テクスチャをグランジテクスチャに加工します。
テクスチャを選択した状態で、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「図」→「図の色」→「色の変更」をクリックし、
「白黒:25%」を選択します。
すると、大理石テクスチャからグランジテクスチャに変わります。
現状、白色の割合が多いのでコントラストを上げます。
テクスチャを選択した状態で、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「図」→「図の修整」→「コントラスト:80%」に設定します。
グランジ風のテクスチャができました。
白色部分を透過させる
テクスチャの白色部分を透過させて背景が見えるように処理します。
透過処理をするには図形から画像に変換します。
テクスチャを「Ctrl + C」キーでコピーした状態で右クリックしてメニューを開き、「貼り付けのオプション:図」を選択します。
テクスチャが画像として貼り付きました。
準備が整ったので透過させましょう。
テクスチャを選択した状態で、「図の形式」タブ →「調整」グループ →「色」→「透明色を指定」をクリックします。
カーソルが「魔法のペン」に変わるので、テクスチャの白色部分に合わせてクリックします。細かな作業になるのでスライドの表示倍率を上げましょう。
テクスチャの白色部分が透過され背景が見えました。
透過部分に白縁が残っているので黒色になるように処理します。
テクスチャを選択した状態で、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「図」→「図の修整」→「コントラスト:100%」に設定します。
白縁がなくなりました。
このテクスチャを文字や図形に適用すると、白縁が一部復活してしまう不具合があるので対策をします。
テクスチャを「Ctrl + C」キーでコピーした状態で、「ホーム」タブ →「クリップボード」グループ →「貼り付け」→「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
「形式を選択して貼り付け」ダイアログの「画像(SVG)」を選択して「OK」をクリックします。
グラフィックス形式の画像が貼り付き、対策完了です。
以上でグランジテクスチャの完成です。
文字にグランジ加工を適用する
グランジ加工しても可読性が保たれるように、太めの文字を用意します。上図のフォントは「Impact」を使用しています。
作成したグランジテクスチャを「Ctrl + C」キーでコピーした状態で、「図形の書式設定」ウィンドウ →「文字のオプション」→「文字の塗りつぶしと輪郭」→「文字の塗りつぶし」→「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」を選択し、「クリップボード」をクリックします。
文字にグランジ加工ができました。背景も透けて良い感じです。
改行した文字にもグランジ加工が適用されます。
図形の塗りにも適用できます。
グランジテクスチャを色変更する
作成したグランジテクスチャは、限られた色の中から色変更することも可能です。
グラフィックス形式に変換する前のテクスチャを選択した状態で、「図の書式設定」ウィンドウ →「図形のオプション」→「図」→「図の色」→「色の変更」をクリックし、
ギャラリーからお好みの色を選択しましょう。
色変更したテクスチャもグラフィックス形式に変換し、文字や図形に適用しましょう。