MicrosoftのWordのデフォルトのフォントサイズが、なぜ「10.5pt」なのかご存じでしょうか?
本記事では、その背景にある日本の活字の歴史とJISの活字の基準寸法という2つの観点から詳しく解説します。

フォントふしぎ発見!
この記事の目次
なぜ「10.5pt」なの?
Wordのデフォルトのフォントサイズが「10.5pt」である理由は、日本の活字の歴史が深く関係しています。
かつて、日本で公文書(政府や官庁などが職務上作成した文書)の作成に使われていたフォントサイズは「5号」と定められており、この「5号」とほぼ同じサイズが「10.5pt」なのです。
さらに、この「10.5pt」は「5号」の代わりに日本工業規格(JIS)の「活字の基準寸法」としても設定されています。
以上の理由から、「5号」の名残りで中途半端な「10.5pt」がWordのデフォルトのフォントサイズになっているようです。
ちなみに、PowerPointは「18pt」、Excelは「11pt」がデフォルトのフォントサイズです。
まとめ
Wordのデフォルトのフォントサイズが「10.5pt」である理由は、日本の活字の歴史とJISの活字の基準寸法に由来していることが分かりました。
これは、日本の活字の大きさとその後の標準化の過程が、現代のデジタルフォントのサイズに影響を与えた結果と言えるでしょう。
このように、伝統的な印刷技術と現代のデジタル技術との間には深いつながりがあり、私たちが日々使用しているテクノロジーが、長い歴史と文化の中で形成されてきたことを物語っています。

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