PowerPointで二重フチ文字(袋文字)を1つのテキストボックスで作る神業をご紹介します。
通常フチ文字は、テキストボックスを重ねて作るのが一般的です。しかし、重ねて作ると修正しづらいデータになってしまいます。
そこで、二重フチ文字を1つのテキストボックスで作るテクニックの登場です。
二重フチ文字をテキストボックスを重ねて作成する
テキストボックスを重ねて二重フチ文字を作る方法です。
上図の作例のようにテキストボックスを三重にして線幅を徐々に太らせます。
整列で重ね合わせ、二重フチ文字の完成です。
線の角を丸くしたい時は、「線の結合点:丸」に設定します。
線が角丸になりました。
テキストボックスを重ねて作る方法はとても手間ですが、どのようなフォントに対してもフチ文字にすることが可能です。
二重フチ文字を1つのテキストボックスで作成する
1つのテキストボックスで二重フチ文字を作る方法です。こちらのテクニックは、漢字などの複雑な文字には向いていません。
できるだけ太いフォントを使用する
線幅で塗りが潰れないように、できるだけ太いフォントを用意します。
作例のフォントは「源柔ゴシックX Heavy」を「80pt」で作成しています。太いフォントならお好みで構いません。
- フォント「源柔ゴシックX」のダウンロードはこちら
縁を一重にする
用意した文字の線を「線幅:5pt」に設定して白縁をつけます。線の角を丸くしたい時は、「線の結合点:丸」に設定しましょう。
- 値はフォントによって異なります。塗りが潰れ過ぎない程度に線幅を設定しましょう。
一重フチ文字になりました。
縁を二重にする
「図形の書式設定」ウィンドウ →「文字のオプション」→「文字の効果」→「3-D書式」を次のように設定します。
- 奥行きのサイズ:0.5pt
- 輪郭のサイズ:3pt
- 値はフォントによって異なります。一重目の線が潰れ過ぎない程度に輪郭を設定しましょう。
二重フチ文字の完成です。
立体二重フチ文字にする
二重フチ文字に影を設定して立体にします。
「図形の書式設定」ウィンドウ →「文字のオプション」→「文字の効果」→「影」を次のように設定します。
- 色:黒
- 透明度:0%
- サイズ:100%
- ぼかし:0pt
- 角度:45°
- 距離:2pt
立体二重フチ文字になりました。
フチ文字を作るマクロ
テキストボックスを重ねてフチ文字を作る方法は、VBAを使うと線幅を入力するだけで簡単に自動処理ができます。
詳細は、次のチュートリアルをご参考にしていただければ幸いです。
